2026 FIM世界耐久選手権(FIM EWC)第3戦「“コカ・コーラ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第47回大会」において、#37 BMW Motorrad World Endurance Teamが総合3位表彰台を獲得しました。
降り続く雨と刻々と変化する過酷なコンディションのなか、8時間にわたる激闘を戦い抜き、1978年の大会創設以来、輸入車として初となる表彰台獲得という歴史的快挙を成し遂げました。
また、#76 AutoRace Ube Racing Teamもレース序盤から上位争いを展開し、総合5位でフィニッシュ。さらに、Superstock(SST)クラスでは、#25 Team Étoileがクラス2位を獲得し、BMW勢の力強い走りを印象づけました。
マイケル・ファン・デル・マーク(オランダ)、マーカス・ライターバーガー(ドイツ)、スティーブン・オデンダール(南アフリカ)を擁する#37 BMW Motorrad World Endurance Teamは、6月上旬にベルギーのスパ・フランコルシャンで開催されたスパ8時間耐久で優勝を獲得して、チームの士気も最高の状態で鈴鹿入りしました。
#37 BMW M 1000 RRは、レースウィーク序盤からすでに高いパフォーマンスと安定感を発揮。
最初の2回の予選が終了した時点で、ファン・デル・マーク、ライターベルガー、オデンダールの3人のライダーは総合2番手につける好調ぶり。
迎えた決勝前日の土曜日、この日は午後から予選上位10チームによる鈴鹿名物のTOP 10トライアルの開催が予定されていました。
しかしコースには雨が。結局、トラックコンディションの公正をはかるべく、TOP 10トライアルは中止となり、前日までに予選順位でグリッドが決定。
#37 BMW Motorrad World Endurance Teamが2番グリッドから、#76 AutoRace Ube Racing Teamは9番グリッドから決勝レースを迎えることに。

ファン・デル・マーク選手はスタートでやや出遅れ、1コーナーでは後方集団に飲み込まれる形でレースがスタートします。
そんななか、オープニングラップをトップで戻って来たのは #76 AutoRace Ube Racing Teamの浦本修充選手でした。
その後も浦本選手はしばらくの間トップを快走して鈴鹿につめかけたファンを大いに沸かせます。

レースは序盤からコース上にオイルが流出した影響もあって転倒車が相次ぎ、セーフティカーが投入されるなどやや荒れた展開に。
コースコンディションもウェット、セミウェットと刻々と変化してライダーにとってはかなり難しいコンディションでレースが進行します。

こういった状況でも#37 BMW Motorrad World Endurance Teamは終始冷静にレースを進めます。ライターバーガー、オデンダールの両選手もそれぞれのスティントを確実にこなし、メカニックやチームスタッフたちも完璧な仕事ぶりを見せました。

また、レース序盤で鈴鹿を沸かせた#76 AutoRace Ube Racing Teamは、ピットストップのペナルティの影響で順位を落としますが、浦本選手とシルヴァン・ギュントーリ選手は厳しいコンディションのなかで、並いるファクトリー勢と同等以上のペースで着実にスティントを重ねます。

ここまで転倒などのミスもなく着実にラップを重ねてきた#37 BMW Motorrad World Endurance Team。19時前の時点でファン・デル・マーク選手は3位につけていました。雨の名手としても知られる同選手の最後の巻き返しにも期待したいところでしたが、レース終盤に大粒の雨が降り始め、再びセーフティーカーが投入される事態となり、チームは3位をキープしたまま19時30分のゴールを迎えました。

8時間の長丁場を走り切り、#37 BMW Motorrad World Endurance Teamは輸入車ブランドとして史上初となる鈴鹿表彰台を獲得。
FIM EWCにフル参戦するチームとしては最上位のリザルトとなりました。
また、レース序盤にトップを快走して会場を沸かせた#76 AutoRace Ube Racing Teamは浦本選手とシルヴァン・ギュントーリ選手が5位に入賞、SSTクラスの昨年の覇者である#25 Team Étoileは2位表彰台を獲得。
さらに同クラスに参戦する#38 Champion-HERT Powered by MRPは4位に入賞。終始難しいコンディションとなった今回の鈴鹿8耐で、あらためてM 1000 RRの戦闘力の高さを証明する結果となりました。
レースウィーク序盤から高い競争力を発揮し、予選ではファン・デル・マーク選手、ライターバーガー選手、オデンダール選手の3名が総合2番手を獲得。悪天候により恒例の「トップ10トライアル」が中止となったため、2番グリッドから決勝に臨みました。
決勝では、大雨と乾きつつある路面が繰り返し現れる難しいコンディションのなか、ライダーとチームが冷静かつ安定したレース運びを披露。終盤には雨の影響でセーフティカーが導入されるなかポジションを守り、3位でチェッカーフラッグを受けました。
その結果、鈴鹿8耐において輸入車メーカーとして初となる歴史的な表彰台獲得を果たしました。
ベルギーを本拠地とし、FIM世界耐久ロードレース選手権(EWC)に参戦するBMW Motorradの公式ファクトリーチーム。2019年にEWCへの参戦を開始し、2022年にはスパ・フランコルシャン24時間耐久レースでチーム初優勝を達成。さらに今年の同レースも制し、世界最高峰の耐久レースの舞台で確かな実績と存在感を築いてきた。
今シーズンのレギュラーライダーは、マイケル・ファン・デル・マーク(オランダ)、マーカス・ライターバーガー(ドイツ)、スティーブン・オデンダール(南アフリカ)の3名。
Markus Reiterberger(BMW Motorrad World Endurance Team)
「3位という結果を残せて本当に誇らしい気持ちです。
最後のスティントは長い時間セーフティカーの後ろを走ることになったので少し退屈だったけれど、それでもとても楽しめた。
マシンのフィーリングも良く、路面状況も大きく変わることはなかったし、変化した時でも私たちは非常に速かった。
速さを発揮し、表彰台を争えたことは本当に良かった。最後にレースディレクションがセーフティカーを導入した判断は正しかったと思う。
数周前から雨量が多くなり、かなり難しい状況になっていましたから。
チーム、そしてBMWとともに表彰台でレースを終えられたことは本当にうれしい。この表彰台は、チーム全員、そしてBMWにとって最高のプレゼントになったと思います。」
Markus Reiterberger(BMW Motorrad World Endurance Team)
「ついに鈴鹿で表彰台に立つことができました。このバイク、このチームとともに長年挑戦を続けてきましたが、ここまで本当に長く厳しい道のりでした。チーム全員に心から感謝したいです。
「私たちはドライコンディションを望んでいました。ドライであれば、もっと上位を狙えたと思っています。ウエットは私たちにとって決して簡単ではありませんでした。
それでもチームは素晴らしい仕事をしてくれましたし、世界選手権争いに戻ってくることができました。それが何より重要なことだと思います。」
Steven Odendaal(BMW Motorrad World Endurance Team)
「まずはチームに心から感謝します。全員ができる限りの力を尽くしてくれました。
私たちは優勝を目指して鈴鹿へやって来ましたが、3位という結果も素晴らしい成果だと思います。チームメイトにも敬意を表したい。彼らは本当に素晴らしい仕事をしてくれました。
来年またここへ戻ってくるのを楽しみにしています。」
9番グリッドからスタートしたAutoRace Ube Racing Teamは、第一ライダーの浦本選手がオープニングラップで一気に首位へ浮上。序盤からトップ争いをリードするなど、圧巻のパフォーマンスを披露しました。
その後も総合2位につけるなど上位争いを展開し、レースの大半でBMW勢最上位を走行。表彰台争いに加わる力強い走りを見せ、昨年の総合6位を上回る総合5位でチェッカーフラッグを受けました。
浦本選手は、ウエットコンディション下で2分16秒249を記録し、レース中のベストラップランキングで3位に入るなど高い競争力を発揮。チームの着実な成長と高い実力を印象づけるレースとなりました。
日本初のBMW Motorrad Motorsport公式レーシングチームとして、FIM世界耐久選手権(FIM EWC)にフル参戦するAutoRace Ube Racing Team。
昨年の鈴鹿8時間耐久ロードレースでは、予選3位・決勝6位という結果を残し、強い存在感を示した。
2026年は、昨年の全日本ロードレース選手権JSB1000でランキング3位を獲得した浦本修充を筆頭に、BMW Motorrad Motorsportのファクトリーライダーであるシルヴァン・ギュントーリ、ハンネス・スーマーを擁する強力な布陣を構築。
さらに、チームの本拠地・宇部市と日本を代表するアニメーション作品『エヴァンゲリオン』とのつながりを背景に、「エヴァンゲリオンレーシング」とのコラボレーションを実現。エヴァンゲリオン初号機(TEST TYPE-01)をモチーフとしたスペシャルリバリーを施したマシンで鈴鹿8耐に参戦した。
2年連続でSuperstockクラスのポールポジションを獲得したTeam Étoile。レースでは、断続的な雨や複数回のセーフティカー導入など難しいコンディションのなかでも安定した走りを披露し、クラス2位表彰台を獲得しました。
同じくBMW M 1000 RRで参戦したChampion-HERT Powered by MRPもSuperstockクラス4位でフィニッシュ。BMW M 1000 RRはSuperstockクラスにおいても高い競争力を示し、鈴鹿8耐で存在感を発揮しました。
M 1000 RRがマークする最高速度314 km/hは、可変バルブタイミング機構BMW ShiftCamを搭載して最高出力218 hpを誇るエンジン(*従来比+6 hp)と、エアロダイナミクスを極めたウイングレットを装備する新たなフェアリングによって実現したもの。
このマシンでは、その細部に至るまでパフォーマンスとモータースポーツ、そして独自性を表現している。