INTERNATIONAL #SOULFUEL CUSTOMIZING CHAMPIONSHIP
アイデアと個性を盛り込んだ、世界にひとつだけのR 18。
デザイン性と独自性に優れたカスタム車両たちをご覧ください。
※エントリー車両は追加される場合がございます。
#01 Motorrad SETAGAYA
ペイントとワンオフ加工で魅せるドラッグスター
前回のカスタムコンテストからさらに進化を遂げた Motorrad Setagaya のR 18。前後のフェンダーと燃料タンク、そしてサイドカバーはラッピングによってツートンカラーに仕上げられています。メタリックのブラウンを主体としながら、タンクとサイドカバー、リアフェンダーには粒子の粗いフレークを組み合わせています。まるで満天の星空のような美しいフレークは、見る角度や光の入射角によってまったく異なる表情を描き出しています。
このR 18はハンドル周りも見所のひとつです。Roland Sands Design製のシングルシートとの組み合わせで、ドラッグレーサーのようなポジションを生み出すタイトなドラッグバー。幅の狭いハンドルを各部と干渉しないように収めるために、フロントブレーキとクラッチの油圧ラインをワンオフしてショート化。スピードメーターの両サイドを走る油圧ラインは、考え抜かれた巧みなフィッティングによって本来の機能を保持したまま美しくまとめられています。
また、フロントウインカーはドラッグバーとも相性の良いバーエンドウインカーに変更するほか、リアはフェンダーの両脇には超小型のウインカー&テールランプをセット。このR 18はドラッグマシンをイメージして、リアのタイヤサイズを純正の190サイズから200サイズへと変更していますが、ナンバープレートをサイドマウントとすることで、極太のリアタイヤの存在感がいっそう引き立っています。ラッピングからオリジナリティあふれる作り込みまで、プロのノウハウが注ぎ込まれた1台です。
#02 Motorrad SAGAMIHARA
桜吹雪で侘び寂びを表現
前回のカスタムコンテストに Motorrad Sagamihara からエントリーしたR 18がさらに進化しました。深みのあるワインレッドを用いたラップ塗装とガンメタリックのペイントには、新たに桜のグラフィックを追加しています。幹の表情までも表現した桜の木と、満開から散りゆくまでの様子を描いた桜の花びらのグラフィックは、その精緻なタッチで侘び寂びを表現しています。また、これまでブラック仕上げだったライトケースにもボディ同様のラップ塗装を施して車体全体での統一感を演出。ハードパーツに関しては、今回新たにTRIJA製のエイプハンガーを装着して一気にワイルドなスタイルへと変貌しています。このハンドル換装に合わせて、左右のスイッチボックスをクロームメッキ風にカスタムペイントするほか、クランクケースやミッション、ファイナルドライブの鋳肌はオーナー自らブラックへペイントしています。さらにDKデザイン製のエンジンガード、オイルクーラーガードを装着したことでブラックアウトしたエンジンとのコントラストも楽しめる外観です。
クランクケースにあしらわれた「疾風巡拝」とは、日本全国の神社仏閣をバイクで巡るプロジェクトで、オーナーは納車からの2年間で北海道から四国まで日本全国の寺社を訪れながら、3万km以上もR 18とともに駆けぬけてきました。カスタムバイクであっても旅を楽しむこと。このR 18はそんなオーナーの思いを形にした1台です。
#03 MOTORRAD KAWAGOE
R 18のシルエットを引き立てる作り込み
Motorrad Kawagoe が製作したR 18は、リアの大幅なローダウンとタイトなポジションを作り出すハンドルによって、R 18の特徴となるループフレームの造形がさらに強調されたスポーティな1台です。外装はR 18純正カラーをベースとしながらも、フロントフェンダーから燃料タンク、リアフェンダーのセンターにはマットブラックのストライプを追加して、アメリカンマッスルカーのような雰囲気を演出しています。さらに、ヘッドライトケース、フロントフォークカバー、ボトムケースカバー、マスターシリンダーカバーはBMW Motorrad純正アクセサリーのRoland Sands Designのビレットパーツへと変更。Arlen Ness製のミラーやKellermanの超小型LEDウインカーを装着するハンドルは、左右スイッチボックスの配線をハンドルパイプ内部へ通すことで、その造形美がより際立たせています。さらに純正のオイルクーラーは樹脂製のカバーを取り外した上で、ステーを加工して搭載角度を変更。これによりBigBoxerエンジンの存在感もより強調されています。
リアサスペンションはYSS製のR 18用でリアの車高は2インチ近くローダウン。そこにAkrapovic製のサイレンサーやフェンダーレスキットを装着することで、リア周りはスポーティな仕上がりに。さらに燃料タンクとリアフェンダーの裏側にはボディカラーに合わせた赤色のLEDテープをセットしているのも見逃せないポイントです。LEDテープはBigBoxerエンジンとループフレーム、オープンドライブシャフトというR 18の象徴的なディテールを照らし出すように装着位置を吟味しています。このR 18はスポーティな出立ちのみならず、いつでもライトアップも楽しめる遊び心にあふれた仕様に仕上げられています。
#04 Motorrad Balcom KUMAMOTO
トータルバランスで魅せるクラブスタイル
Motorrad Balcom 熊本からエントリーしたR 18は、外装パーツの変更とこだわりのカスタムペイントでクラブスタイルを構築した1台です。
深いグリーンと派手さを抑えたゴールドのツートンカラーでオールペイントされた車体は主にDKデザイン製のパーツを用いてカスタムされています。スポーティなフロントカウルは、そのシェイプに合わせてゴールドのストライプをプラス。センターのリブがアクセントとなるフロントのディープフェンダーは、燃料タンクやリアフェンダーと同様にツートンカラーでペイント。リアフェンダーもフロント同様にホイールを包み込むようなディープタイプで、Dr.Jekill&Mr.Hydeのマフラーやローダウンサスペンションとの組み合わせによって、地を這うようなロー&ロングのシルエットを描きだしています。
さらに前後のホイールはポリッシュ仕上げのホイールハブにシルバーのリムを組み合わせて、足元の印象はきらびやかなものに。こうした外装や足回りとは対照的にエンジンついてはブラックを基調にしてドレスアップしています。プッシュロッドタワーやフロントカバーの一部にクロームメッキを残すものの、主要パーツはマットブラックやリンクルペイントによってブラックアウトしています。こうした各部へのこだわりはコックピットにも及んでいます。ワイルドなスタイルのハンドルはライザーを延長、シングルシートとの組み合わせでリラックスしたポジションを構築しています。さらに削り出しで製作したR 18のネームプレートや、革巻きのグリップ、バーエンドミラー&ウインカーでモダンにまとめています。数多くのパーツを変更しながらも、ペイントや表面処理を吟味することでトータルでのバランスを生み出した、クラブスタイルのお手本のような仕上がりの1台です。
#05 MOTORRAD NAGANO-CITY
大迫力のリアエンドがハイライト
Motorrad Nagano-City が製作したR 18は、ワイルドなクルーザースタイルを目指した1台です。何よりインパクトにあふれるのがリアエンドの作り込みです。
リアフェンダーはアメリカンカスタムの世界では定番のフラットフェンダーに変更していますが、フェンダー後端がリアホイールアクスルの真上に来るようにセットされており、極太純正タイヤの迫力を強く打ち出しています。このカスタムをさらに引き立てるのがリアサスペンションの変更です。この車両ではマウント部を加工して、R nineTの純正サスペンションを装着。これによりリアの車高は2インチ近くダウンするほか、フロントエンドでもリアと同様にローダウンを敢行して、ロー&ロングのシルエットをより強調する工夫を盛り込んでいます。また、小ぶりなシングルシートは、ステー部をワンオフして市販品をインストール。コンパクトかつタイトなシートによって、R 18のループフレームが持つ美しいパイプワークがさらに引き立つよう計算されています。
コックピットは他車種用のハンドルをチョイスして、コンパクトなポジションを構築。ハンドルにはKellermanの極小LEDウインカーやBabyFaceのバーエンドウェイトを装着しています。また、ナンバープレートはワンオフのステーを用いてリアホイールサイドに取り付けることで、フレームのループ部やフィッシュテールスタイルの純正マフラーがさらに引き立つように配慮されています。
#06 MOTORRAD NAGANO-CITY
計算されたローダウンが生み出す妙
BMW Motorrad純正アクセサリーとワンオフ加工を巧みに組み合わせてオリジナリティを発揮したR 18はMotorrad Nagano-City が製作したものです。
ヘッドライトカバーをはじめ、フォークカバー、エンジンカバー、マスターシリンダーキャップは全てRoland Sands Designのビレット品を使用してハイテックなイメージを演出。リアエンドについては市販品を利用しつつも、フィッティングを工夫することで独自のスタイルを構築しています。
シートはマウント部をワンオフして市販品を装着、さらにリアサスペンションはR nineT用を加工して取り付けることで、リアの車高は2インチほど下がっています。さらにリアフェンダーも汎用品を加工してリアホイールを露出させるようにマウント。真後ろから見ても、サイドから見てもループフレームやオープンドライブシャフトの造形が楽しめる仕様です。また、リアエンドに合わせてフロントエンドでもローダウンをおこなっており、真横から見た時にフレームやマフラーが地面と水平になるよう、念入りに車高を調整している点もこのスタイルを形作る重要なポイントです。
こうした作り込みはコックピットにも及んでおり、ハンドルについてはActive製のコンチハンドルを装着。アダプターを介してミリバーを使用しているので、ハンドル周りはよりすっきりした印象で、ドラッグレーサーのような迫力あるスタイリングを生み出しています。純正アクセサリーと市販パーツのマッチングを吟味しながら組み上げられたカスタムの好例といえるでしょう。
#07 MOTORRAD NAGANO-CITY
R 18のスポーツ性を探る意欲作
前回のカスタムコンテストで話題をさらったR 18 クラブマンレーサー仕様がリニューアルしました。製作は Motorrad Nagano-City で、前回よりもさらに細部の作りをアップデートしています。
アイキャッチとなるロケットカウルは他車種からの流用で、カウルステーをワンオフするだけでなく、カウルのアウトラインをR 18のシルエットに合わせて大幅にカットして、カウルから純正燃料タンク、シートカウルまで水平基調のラインを生み出しています。
スポーツ走行を見越してワンオフで製作したクリップオンハンドルは、ライディングステップやシートとの組み合わせでコンパクトなライディングポジションを生み出しています。ライディングステップは可動部こそ市販品を流用しますが、ベースプレートはアルミ板から削り出して製作。このマシンは「クラブマンレーサー」がテーマというだけあって、ベスプレートはあえてハンドクラフト感を残した造形としているのもポイントのひとつです。リアエンドでのハイライトとなるシートカウルは市販品を使用しており、フレームから立ち上がるシートポストは前回の車両から形状を見直してリメイク。ワンオフのナンバープレートステーとも相まって、唯一無二のバックスタイルを生み出しています。
製作後には実際にサーキット走行でも走行を重ねて微調整を続けているそうで、今後もBigBoxerエンジンのスポーツ性を探るマシンとして進化していきそうです。