Heritageとは何か?
高性能であると同時に、優れたメンテナンス性と高い安全性を追求し、独自の理論と技術によって構築したBMW Motorradを象徴するメカニズムを受け継ぎながら、最新のテクノロジーや素材、そして性能や安全性に対する解釈を用いて作り上げた最新モデル群こそが、BMW MotorradのHeritageカテゴリーです。
シンプルで根源的でありながら、モダンなスタイル。
最新のコンポーネントと電子制御技術によって作り上げたHeritageカテゴリーの各モデルは、見た目も乗り味も、BMW Motorradらしさを色濃く受け継ぎ、なおかつ新しい価値観に溢れています。
Heritageの歴史
2013年11月、イタリア・ミラノで開催されたモーターサイクルショー/EICMA(エイクマ)で発表した「R nineT(アール・ナインティ)」。BMW Motorradのフラットツイン・エンジンはすでに水冷への移行が始まっていましたが、あえて空油冷式のDOHC4バルブを採用。専用開発したフレーム、S 1000 RR用をアレンジした倒立式フロントフォーク、ドライブシャフトを内蔵した片持ち式スイングアーム、スポークホイールにハイグリップタイヤ、スポーツバイク譲りのブレーキシステムなどBMW Motorrad伝統のメカニズムに、最新のコンポーネントを組み合わせたネオクラシック・スタイルを作り上げました。
同タイミングでBMW Motorradのモデルファミリーも改変。スポーツ、ツアー、ロードスター、アドベンチャー、アーバンモビリティに、Heritageが加わり、R nineTはそのファミリーの一員となりました。
その後、2016年7月にはR nineTとプラットフォームを同じくしながら、前後足周りや外装類、排気系を変更した、オフロードテイストをミックスした「R nineT スクランブラー」を、10月にはロケットカウルとセパレートハンドルを装着した「R nineT レーサー」とスタンダードなロードモデルである「R nineT ピュア」を、11月には1980年にデビューしたR 80 G/Sへのオマージュでもある「R nineT アーバン G/S」をファミリーに追加。2019年には、1969年にベルリン二輪工場が初稼働したときにラインアウトした当時のトップモデル「/5(スラッシュ・ファイブ)」のデビュー50周年を記念し、アニバーサリーエンブレムや特別な装備をデザインした「R nineT /5」も発表しました。
※ R nineT レーサーは生産終了しております。
R nineT発表以来、ディーラーやユーザー、カスタムビルダーによるカスタムを強力に後押し。全面ヘアライン仕上げのアルミ製カスタムタンクおよびシートカウルや、アルミ削り出しのエンジンカバーなどの純正オプションパーツに加え、新車購入時にオーナーがチョイスしたオプションパーツやオプションカラーを装着して納車するファクトリー・カスタム/Option719およびOption719カラーもR nineTから始まりました。
そして2020年4月に、排気量1,802ccの空油冷OHV水平対向2気筒エンジン、通称ビッグボクサー・エンジンを搭載する「R 18」を発表。同年10月には大型ウインドスクリーンやレザー製振り分けバッグ、16インチフロントタイヤなどを採用する「R 18 Classic」も発表。Heritageファミリーを拡充するとともに、BMW Motorradの世界をさらに広げました。