新型1,170ccボクサーツインエンジン搭載BMW R nineT Scrambler。

更なる高速走行のために設計された新型ボクサーツインエンジンには、チェーン駆動式ダブルオーバーヘッドカムシャフト(DOHC)が各シリンダーに搭載されています。これには、超軽量の高回転ローラーフォロワーによって動作するバルブが付いています。4つのバルブを放射状に配置することで、燃焼チャンバーを極めてコンパクトな設計に。先代モデルと同様に、2本のスパークプラグで混合気を点火し、圧縮比12.0:1は以前のまま。ノッキング制御システムを装備しています。

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この新型ボクサーツインエンジンのカムシャフトを進行方向に対して水平に配置することで、2つの技術的な特性が生まれました。各カムシャフトが吸排気バルブを制御し、バルブの放射状レイアウトのためカムは円錐状になっています。2つのカムシャフトの吸気と排気のタイミングは、特に低速~中速レンジにおいて高出力および高いピックアップを実現するために最適化されています。

先代と比較すると、吸気側のバルブヘッドの直径が36mmから39mmに、排気側が31mmから33mmに拡大しています。バルブクリアランスは軽量の半球形シムで調整しています。吸気側と排気側のバルブリフトをそれぞれ10.54mmと9.26mmから10.8mmに拡大することで、フリーバルブ横断面を拡大しています。これらすべてが、優れた特性を持つエンジンとなり、低回転域からでも卓越した性能を発揮し、エンジンの回転数とパワーがリニアにシンクロしたダイナミックな走りを実現しています。

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この新型ボクサーツインエンジンの重要な開発目標の1つは、バランサーシャフトを搭載することでスムーズな走りをさらに向上させることでした。スペース節約のため、クランクシャフトドライブ用の中空補助シャフトの中を通すことで、2気筒エンジンの本質を損なうことなく、全速度域において最適化されたスムーズな走りを実現しています。
 
ボアストローク比101:73は先代モデルと同じであるため、排気量も1,170 cm3そのままです。また、クランクシャフトとコンロッド、それぞれのベアリングも変更が無く、アルミダイキャスト製の2つのピストンは、燃焼チャンバーの条件に合わせて再設計されています。
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